キャバ嬢に恋をした結末

若き頃に本気で恋をしたキャバクラ嬢ヒカルとの恋愛

22歳の頃、本気で恋したキャバ嬢がいました。私もまっとうではないサラ金の取り立てというお仕事で、彼女とは互いに裏の世界で働く気持ちが通じる本物の愛だと勝手に信じこんでいました。

 

気がつけば、高校を出てから一生懸命貯金したお金もほとんどが消え去ってしまった上に、彼女は、あっさりと消え去りました・・・。連絡もなく。

 

 

22歳。普通であれば大学生の終わりを、想い出作りにと遊び回る年頃かもしれない頃、私は金融のお仕事をしてました。

 

スーツにネクタイ。仕事道具は、手書きの領収書と利息の計算をするための電卓。私の職業は、借金の取り立て。

 

※現在は違うお仕事です

 

一般の方にはどのように思われるのか知らないですが、普通にサラリーマンみたいなものです。ただ、今時、耳にするブラック企業ですら大したことないなと思えるくらいに、早朝から深夜まで仕事をしていた。いや、させられていた感じです。

 

休日なんてものは無いに等しいので、彼女はいませんでした。友達とも完全に疎遠。家に帰るには遅すぎるし、翌日も早いので、週5は会社の隣のビルにあるサウナで寝泊まりしていました。

 

お酒は好きでしたが、ラウンジなんてのには興味がなかった。お金だけは一丁前に持っていたので、セクキャバ遊びのほうが好きでした。

 

仕事が終わるも22時過ぎなんてことがほとんど。食事は後回しにして、セクキャバで女の子とイチャイチャ。たまに一緒にそこから飯に行く。大してかわいくもない女でも抱いてたし、、でも、心の寂しさのようなものはずっと埋まることはなかった。

 

お酒飲んで女が横にいるだけしょ?キャバクラとかつまんない

 

月に1度だけリフレッシュデーと呼ばれる早く帰れる日があった。といっても、20時に帰れるだけだが(笑)

 

先輩が、ごちそうしてくれるということで、近くの鍋料理を食べにいくことに。そこから、キャバクラも奢りで連れってくれるという。僕は、久しぶりに家に帰りたいなーとか考えていたんだけど、結局リフレッシュデーにリフレッシュできないパターン・・・。

 

僕は、上半身脱いで遊んでくれるセクキャバばかり行ってたので、お酒をついでおしゃべりだけしてくれるキャバクラなんて時間とお金の無駄だと思っていた。

 

あまり気がのらないままに付いていったその店で、「ヒカル(仮名)」とはじめて出会った。

 

ヒカルは年齢も同じで、見た目も好みだったが、私は、キャバクラでどんな遊び方をするのかよくわからず、普通に酒を飲んで、おしゃべりをして、2時間くらいでお店を後にした。連絡先は、お互いに聞かなかった。

 

美人は多いけど、やっぱり大して面白くないや・・。と、率直な感想だった。

 

「あ、私、もしかして秘密握っちゃいました?」

 

しかし、再開は早かった。

 

翌日の午前中。支払いの悪い延滞者の中にはどうしようもなくギャンブルに病気のやつもいる。生活保護ですら軍資金といって入れ込んでしまう連中もいるのだ。

 

まあ、勝てばいいんだけど、どーせ勝っても払いを後回しにして、結局はギャンブルに消える。そういうやつは使い込む前に掴まえて先に頂戴しておく必要があるから。

 

彼らは給料日と呼ぶそうだが、私も暇な時間とその日が重なった時は、近所のパチンコ屋を朝から周回することにしてる。仕事が早いから。あと、良さげな台があったら、こっそりと自分が仕事さぼってパチンコするために(笑)

 

 

「あ、昨日はありがとうございます」

 

と、駅下のパチンコ店に入ったときに、目の前の女が礼を言ってきた。。昨日の夜の華やかさはなく、ジーンズ姿に髪を束ねたヒカルがそこに立っていた。

 

「あ、昨日の・・・?。あれ?打つの?」

 

「はぃ。お店のある日は来ませんけど、、休みの日は、朝から居たりもします」

 

「あ、そう。意外な感じ。あ、先輩には黙っててね。ここ来たこと」

 

「意外かな?フツーだよ。てか、今、ひとつ弱みを握ったってことですかね私?(笑)」

 

「そうそう。コーヒーくらいはご馳走するよ(笑)」

 

「安いなぁ〜」

 

そう言って、それから30分ほど、隣の席で一緒にスロットを回した。

 

 

「昨日、お店楽しんでもらえました?」

 

「いえ、それが・・・。どーやって楽しむのかよくわからなくて・・。すいません。」

 

「えーーっ。ちょっと、ショックですぅ。だって、アベさん、全然女の子に興味なさそうでしたもんね」

 

「そんなことないよ。僕、そこらの男よりも断然エロいですよ」

 

「(笑)。エロいかとかってことじゃなくて、口説く気がないってこと」

 

「そりゃないでしょー」

 

「え?どうして?そんなに私ってタイプじゃないの?」

 

「だって、口説かせて落とさせないのが仕事でしょ?」

 

「はははー(笑)そーだね。恋したほうが負けだからねー」

 

「いや、それ、俺に言ったらダメでしょ。そんなことないですよだろ?(笑)」

 

 

こんな会話をしていたのを今でも想い出す。そろそろ、仕事に戻ろうと席を立つときにヒカルが一言

 

「あ、今晩は何時にきます?」

 

「おめー。休みの日にしか朝からここに居ないって言っただろさっき」

 

「あ、忘れてた。言ったわ(笑)うん。間違っても今日こないでね。居ないから。あしたね。」

 

 

そう言って、店を後にした。また、ヒカルに会うとは思っていなかったんだけど。

 

 

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